upupside’s diary

映画やアニメ、マンガなど自分の面白いと思ったこと、好きなことを中心に。

何かを選んで、何者かになる。〜アイアン・ジャイアント〜

今更だけど、アイアン・ジャイアントです。

そう、あの無骨な鉄のかたまりアイアン・ジャイアント

やっぱり泣いちゃうアイアン・ジャイアントです。

 

たまらんですな。こういう物語。

普段のんべんだらりと生きていると、今の自分が自分の

選択によって出来ていることを忘れてしまうけど、

今の自分はどうしようもなく、自分の選択から出来ているわけで、

「いまのすべては 過去のすべて」(かぐや姫の物語より)なのです。

 

それを思い出させてくれるのが、この「アイアン・ジャイアント

 

宇宙からやってきた謎のロボットが、少年との交流を通して、

様々なことを知り、学んで行く。

生き物が死ぬということ、死ぬと悲しいということ、

だから、守りたいという気持ち。

自分に何が出来て、何をしたいのか、どんなものになりたいのか。

とてもテンポよく、スムーズに、人によっては物足りないと

思うくらい王道なストーリーが展開されていく中で、ジャイアントは

学んでいきます。

そして、ジャイアントは、ついに自分が何者になりたいかを選び取ります。

ただ、その選択は自分の大事なものと引き換えでした。

 

わたし、こういう話にめっぽう弱いのです。

めちゃくちゃ感動します。

何かを選ぶために何かを諦める。

でも、自分が進むためにはそうするしかない。

そういう物語に私の涙腺は決壊します。

 

たぶん、最初に泣いたアニメは「ドラえもん のび太の鉄人兵団」ですが、

あの映画でのリルルの最後の選択で、今でも号泣します。

 

単なる自己犠牲ではなく、自分が自分であるために、

選択するということに意志のある者としての、尊さとせつなさを

感じるのです。

 

何かを始めたいけど、始められない。

何かを変えなきゃいけないけど、変えられない。

でも、自分は自分として生きていきたい。

 

そんな風に感じさせてくれる作品です。

 

 

アイアン・ジャイアント スペシャル・エディション [DVD]

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